幸せ色

幸せに色があるとしたら何色だろう。
ちょうど、今の色。
嬉しくて嬉しくて仕方ない。
強いのに優しく広がるこの感動。

これって、何色なんだろう。

ピンク？
ちょっと違うな。

白？
んー、鮮やかさが足りないか（’’

では赤。
それじゃ強すぎて違う。



んー、わかんない。
幸せはどんな色なんだろう。

混乱して夜空を見上げて。

「あ」

そっか、わかった。
すごく身近だったね。
いつも見ていた色だ。

視線の先に、銀の月。
漆黒の夜空を群青に変える、清冽な光。
何も見えないはずの闇さえ変えてしまう柔らかなそれ。
幸せに色をつけるとするならば。
私が今感じているものに色をつけるならば。
きっとこの色こそが、そうなんだね。

ありがとう。
そんな色に囲まれて、私は今日、２歳になりました。