月例15 小雨の降る夜

漆黒の空が涙を流す。
ぽつ、ぽつ。
私の髪を、肩を、濡らしていく。

帰り道、傘もないまま空を見上げていた。
漆黒の…光のない空。
けれど見えないだけで、月が隠されていることを知っていた。
今日の月例は15。
この夜、月が見れないことがひどく惜しいと思った。

もし顔を出してくれたら…。

そんな願いを聞いてくれたのだろうか。
ほんの僅かな雲の隙間。
そこに光が現れた。

雨の中、姿を表した月。
それはほんの数十秒の、短い時間。
けれど確かに照らし出してくれた、何か。
秋も深まる中、冷たい雫は変わらず私を濡らし続けたけど…それでも。

心だけ、温かかった。

とか。
本日背後の実体験だったりしますｗ

寒くて。
でも傘、手元になくて。
そんな中でも、ぼんやりと空を見上げてました。

The Moon Age Calendarによると明日の朝4時ごろが満月らしいですが。
月例15。
ならば今日が満月と見てもいいんじゃないかな。
そんな日に月が見れないのは、惜しいなと、空を見上げていました。

明日は夜勤だから…夜、月を見上げてる余裕なんかないでしょうし。
今日、見たかったな。
そんなことを考えてたら…ほんとに姿を見せてくれて。
1分にも満たない僅かな時間。
それでも、確かに見れた月。

それだけでもう満足です。
嬉しい気持ちを抱えて岐路につきましたですよ。

まぁ、この直後。
自転車に設置していた傘が盗まれていたことを知って落ち込みましたがorz