[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「うわぁ、ライラ、あんま走り回らないでっ! ここはお城じゃないのよっ」
荷物の山の間を動き回られ、レイは悲鳴に近い声を上げた。
なんとか、商品を詰め込んだケースを倒される寸前で捕まえられることができたが……。
「お願いよライラ。あんまり驚かさないで。引越しが終わるまでもうちょっと我慢してね」
ため息とともに、そのつややかな背を撫でる。
ライラの雪のような白い毛は、柔らかく手とも手触りがいい。
命が伝える体温の暖かさとともに、一度は跳ねたレイの心を和ませた。
「もう少しだから」
そういって、ライラ専用のベッドに座らせた。
そこは、体験同居として最後の家。
現時点で一番気持ちが動いている家、大型店だ。
ありがたいことに、今回もまた知人のお世話になることができた。
全ての家を実際に購入して試すわけにも行かない。
誰かの家を間借りして行かなくちゃいけないが、家主が知り合いなら色々と心強い。
余りにも頻繁に転居を繰り返してきたため、今回の転居では、個別の転居連絡はせず、会議室や名前で検索して欲しいと告知しただけにとどめた。
そうでなくても新年早々のこと。
他にもやらなくてはいけないことは多い。
大変だけれど、順に片付けていくしかない。
保護者たる青年(にしか見えない)ロストと、手伝いのためにとイヌオウのところから来てくれたたリュークと共に、荷物を紐解いては並べていくという、単純だけれど体力を使う作業専に念する。
それほど荷物が多いというわけでもないのだが、やはり衣装類が嵩張って場所を食う。
自分の分が大半、ロストの分はその1/3にも満たないのが少し申し訳ないが、これは男女の差だと割り切ってしまうしかないと自分に言い聞かす。
……ごまかす、と言えなくもないかもしれないが。
真冬だというのに腕まくりをし、時折額の汗をぬぐいながら、散乱した荷物を所定の位置へ閉まっていく。
日も傾きかけたころ、やっと必要最低限のことは終わった。
「ロストー、ちょっとショップのことでギルドに行きたいんだけど、ライラたちお願いしていい?」
声をかければ、青年は頷く代わりに片手を挙げて見せた。
「今日のところはこれでいいだろう。いっといで」
「ありがと、んじゃ、よろしくねー」
外に出て、周りの景色をよく観察しておく。
引越し初日に迷子になって、ロストを呼び出すなんてことにはなりたくない。
慎重に道を辿る。
その、途中。
「あ、雪……」
晴れてるというのに。
どこか遠くから運ばれてきたのだろうそれらは、ひらり、ひらりと舞い落ちる。
「きれい…」
嬉しそうに呟く。
手のひらに落ちたそれは、すぐ溶けてしまったけれど。
「いつかこの雪を表現できたらいいなぁ。でも、そのためにはまだまだ精進しなくちゃ」
レイが作り上げるのは装飾品。
身に纏うものは、やはり綺麗であるほどいい。
そして、そこに意味を持つものであれば、なおさら。
どんな意味を持つかは、人それぞれだけど。
それでも、こんなにも儚く美しい雪を。
あるいはあの、悲しくも力強い夕日のような。
あるいは夜を静かに照らす優しい月のような。
そんな、焦がれずにいられない美しさを、表現できるようになれれば……。
今はまだ、ぜんぜん実力が追いついていないけれど。
いつかは。
そういつかは、できればいいな。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
リンクはHPのリンクページに
貴方は 人目のお客様
誕生日:08/12/01
HP:水夢 -水の見る夢-
足跡:
42 09 21 06 23 41 42 39 24 17 20 40 42
-NPC-
うさぎ:ライラ、リナ、ルナ、レナ、ロビン
保護者:ロスト
家族募集してみる。
活動範囲が被る人優先。
即決はあまりないけど、まずは気軽に声かけて下さいね。