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ふわり、と。
蝶が舞う。
青き光を撒きながら。
美しい蝶が舞う。
鮮やかな夢を見ているようで、リュークは小さな溜息を漏らす。
このような蝶は見たことがない。
けれど。
その蝶は、水の気配を纏っていた。
慣れ親しんだ力と同質のものを、その蝶に感じ取ることができた。
「これは…いったい…?」
思わず口をついた言葉に、共に蝶を眺めていたレイが笑う。
「月と雪が揃って…あとは水だけと思っていたんだけど…」
そう。
あと揃えるべきは水のエレメントだった。
動ける日は欠かさずプレリハイムの海辺へ通った。
けれど入手できないまま日々は過ぎ…。
そんなある日、気付いた。
『エレメントが…消えてる…?』
気付くのが遅れたのは、そこが変わらず自然の力に満ちていたから。
そう、まるでエレメントの代わりのように、力持つものがそこに在った。
昼も夜も変わらず、ひらひらと舞い飛ぶ、命あるもの。
それは夢のように美しい蝶の群。
蝶はエレメントと違い、なかなか人に懐かなかった。
諦めずに通い続けながらも、捕まえられた蝶は少なかったのだ。
「なかなか…捕まえられなくてね。諦めようかとも、思っていたんだけど」
呟くレイに、リュークは頷く。
何度も通いながら、それでも捕まえられずに帰ってきたレイを何度も見ている。
どうしても無理ならば、別の手段を考えようと思っていたところだったのだが…。
「でも、先日ね」
嬉しそうに微笑んで、レイはそっと水の気を纏う蝶、水明に指を伸ばす。
水明は警戒もなくレイの指に止まった。
「オフィさんがね、この子を連れてきてくれたの」
何度も何度も通って…諦めかけたタイミングで。
レイの元へ届けられた水明。
それは偶然だったのだろうか?
「私は、いつも誰かに助けられているね」
それは自分の力が足りないせい。
けれど…それを補ってくれた、友人たち。
Snow.ELをくれた翠波さん。
水明を連れてきてくれたオフィさん。
自分だけでは達せられなかった夢を、目的を、支えてくれた優しい人たち。
いつか私も…そんな友人たちの役に立てるようになりたい。
早く一人前になりたい。
そんな強い思いを心に抱いて、レイはリュークを見つめる。
「これで…揃ったよ」
リュークがレイに課したものは。
これで揃った。
「そうね。これで揃ったわね」
リュークも頷く。
不安定なレイの力を補助するアイテム。
月・雪・水…。
それらは全てレイの力となる。
ならば。
次へ進もう。
レイがずっと願っていたこと。
それをかなえるために、次の段階へ進もう。
いきなりは無理だけど…今度は…今度こそは。
召喚の実行を。
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貴方は 人目のお客様
誕生日:08/12/01
HP:水夢 -水の見る夢-
足跡:
42 09 21 06 23 41 42 39 24 17 20 40 42
-NPC-
うさぎ:ライラ、リナ、ルナ、レナ、ロビン
保護者:ロスト
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活動範囲が被る人優先。
即決はあまりないけど、まずは気軽に声かけて下さいね。