呪竜とか（ロスト視点

（7/24更新ごまかし）
それ自体を否定する気はない。
なぜなら、この世界の神が、存在することを許したモノだからだ。
この世界に属さない俺に、どうこう言えるものでもないな。

もしそれで落とされたとしても……むちゃくちゃ悲しむだろうとは思うが、それが世界の理なんだろう。
受け入れるしかないことだと思う。

ただな。

その悲しみを引き寄せるもの。
その理由。目指すもの。
そして、引き寄せるまでの経緯。

このあたりがポイントだと思うんだ。

人を悲しませてまで、必要なことだったのかと。
その覚悟があるのかと。
甘っちょろい理想なんか聞いていない。
現実として、その悲しみを背負えるのかどうか。
それだけだ。

もし、自分の家族や友人が、納得できない理由で出すなら。
きっと真正面から止めるな。
説得しても無駄なら、敵として先陣を切るぐらいのことはしたいと思っている。

『その行為が引き起こす悲しみをわかってて、それでも出すというのなら……自分が一番大切だと思う国に出しやがれ。場所の希望くらいは聞いてくれんだろ？』

呪竜を出すために出奔する友人へ向けて、そう問いかけたのは、遠い昔。
結局そいつはそれには答えず、無関係の国に出した。
そいつの家族が暮らす祖国には、別の呪竜が出た。
そこにどんな理由があったのかは、関わらなかった俺には知るよしもないが。

さて、予定される次の祭りは今月中か。
今度はどんな物語が紡がれるのか。

この世界で、この騒動を見れるとは思わなかったが…な。